TREATMENT
親知らずの抜歯
目次
口腔外科医による「親知らずの抜歯」
当院ではCT装置を利用し、安全性の高い親知らずの抜歯を行っています。
また、「口腔外科の専門家」も在籍しておりますので、通常であれば大学病院で対応する症例でも当院で対応が可能になっております。
安全に親知らずの抜歯を行うために
抜歯はどの医院でも行っている一般的な治療になりますが、実は、処置が容易なケースから難しいケースまで多岐にわたります。難しいケースの場合、しっかりと事前の診査診断を行わなければ、非常に時間がかかり、場合によっては多くの出血や一時的な麻痺が生じる場合もあります。そのため、当院での親知らずの抜歯は下記の体制で行います。
体制1「口腔外科の専門家」が在籍
一般の歯科医院では、難しい症例の場合、通常は大学病院に紹介状を持って行っていただき、そこで治療してもらうケースがほとんどです。しかし大学病院ですと、とても混みあい、治療までにかなりの時間がかかってしまうのが現状です。
当院では大学病院と同レベルでの処置が可能になっています。口腔外科の専門家の在籍、そして口腔外科の専門家から知識・技術を習得したドクターが担当します。一般的な処置の他、小手術なども行っています。
体制2 CT(三次元立体画像撮影装置)による事前の診査診断
当院には精密な診査診断を可能とする「CT」を導入しております。一般的に利用されている「二次元」レントゲンと比べ精密な診断が可能になりますので、抜歯の難易度を的確に把握し適切な処置を行うことが可能になります。
体制3 ピエゾサージェリー(超音波)の利用(難症例の場合)
ピエゾサージェリーは、現在、注目されている歯科器具で、三次元超音波振動を利用することで切削部分の長さ・深さを正確にコントロールができます。これを利用することで、神経や血管などの軟組織を傷つけず安全に骨だけを切削することができ、術後の痛み、腫れを劇的に少なくすることができます。
親知らずを抜歯する基準
親知らずを抜歯するか否かの判断は、ドクターによりその判断は分かれます。
つまり、親知らずは必ず抜かなければならないと判断するドクター、問題が生じない場合は経過観察するドクター等。どちらも間違いではありません。
当院では、まずは現状とドクターの判断をお伝えし、最終的には患者さんに判断していただくスタイルをとっています。また、1つの知識として「親知らずを抜歯するメリット/デメリット」をお伝えします。
親知らずを抜歯するメリット/デメリット
メリット
日々のブラッシングがしやすくなることで虫歯・歯周病の予防になる
親知らずが原因の口臭(磨き残し)が改善される
親知らずが原因で歯並びが悪くなるのを防止
デメリット
治療後、腫れることがある(腫れた場合でも数日で治まります)
空いた穴に食べ物が詰まることがある(約1ヶ月間ほど)
患者さんによって様々な状況が考えられますので、まずは歯科医師と相談の上、判断されることをお勧めします。
親知らずの抜歯症例のご紹介
水平埋伏歯
水平埋伏歯とは、完全に横向きに生えている歯を指します。通常通りにまっすぐ生えている歯よりも抜歯が難しい状態です。水平埋伏歯を抜歯するためには、歯茎を切開してめくりあげ、歯の頭の部分と骨の一部分を削り取り、分割しながら抜歯していきます。
予防的抜歯
予防的抜歯とは、親知らずの存在が、中長期的視点で考えた際、問題が生じることが明白な場合は、その問題が生じる前に抜歯を行いましょうという考え方です。例えば、親知らずが原因でブラッシングがしっかりできない部分が生じ、虫歯の原因になる可能性がある場合。
「妊娠前の女性」に親知らずの抜歯をお勧めします!
なぜ、妊娠前の女性に親知らずに抜歯をお勧めするのか?それは、妊娠するとホルモンバランスの影響で親知らずが痛むケースがあるためです。通常であれば抜歯をすれば済むのですが、妊婦さんはお腹の中に赤ちゃんがいます。そのため、可能であればレントゲン撮影や痛み止め、抗生物質は避けたいところです。
つまり、選択肢は「我慢する……」。これは辛いですよね。
そのため、妊娠する前に親知らずを抜歯することをお勧めする場合もあります。
その他、親知らずの抜歯以外の口腔外科に関して
当院の口腔外科では、親知らずの抜歯以外にも、顎関節症、口内炎、スポーツなどによる外傷といったものまで、幅広い疾患に対応しています。顎に違和感がある、腫れや痛みがあるなど、気になる点がありましたらお気軽にご相談ください。